【写真初心者は必見です】カメラにおける絞り(f値)の効果とは

撮影技術
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前回、撮影の基本として「シャッタースピード」をご紹介しました。

【活きる写真のテクニック】覚えて欲しいシャッタースピードの基本

今回はその第2弾として「絞り」をご紹介します。

この絞りですが、カメラの勉強をする上でぶつかる壁の一つだと言われています。

私の周りでも絞りを理解するのが難しいという声をよく耳にします。

ですが、原理さえ理解してしまえばさほど難しいものではありませんので、ぜひ頑張ってみてください。

(使用している写真は一部フリー素材を使っています)

まず絞りとはなにか

前回のシャッタースピードはカメラ本体で光を調整する機能でしたが、今回の絞りはレンズ側で光の量を扱う機能です。

レンズの中を見ると羽のようなものが見えると思います。

絞りとはこの羽を使って光が通る量を減らしたり増やしたりする事だと思ってください。

f値とは

光の通る量を示す値

絞りも光の量を調整する機能ですから、数字として表現します。

シャッタースピードは秒という単位で表しましたが、絞りはf値というもので表します。

(ちなみにf値のfは焦点を意味するfocalという単語の頭文字から取っています)

f1が光を通す最大の量だとしたら、その半分がf1.4、その半分がf2、その半分がf2.8となり、数字が増えていくことでレンズを通る光の量が減っていきます。

前回と同じようにカーテンで例えると

部屋に光を多く取り込みたい時カーテンを広くあけますね、この状態をf値が下がった状態です。

ちなみにf値を下げることを絞りを開くと言います

逆に部屋に光を少しだけ取り込みたい場合はカーテンはちょっと開くだけで大丈夫です、これがf値を上げている状態です。

f値を上げることは絞りを絞るという言い方をします。

最小のf値はレンズに記載されている

このf値の最小値はレンズによって決まっていて大体レンズに記載されています。

レンズをよく見ると…

DSC_1617

1:4という数字が見えますね、これはf値の最小値がf4ということを示しています。

メーカーによって記載の仕方はバラバラですが2.8-5.64.5-5.6という数字が入っている場合はf値の最小値を示しているパターンが多いので確認してみてください。

ちなみにこの最小のf値を絞りの開放値という言い方をします。

絞りを開いた時の効果

明るく撮影できる

絞りを開くということは光の通る道を広くするということです。

つまり、明るく撮影ができるということです。

手持ち撮影で、これ以上シャッタースピードを下げられない場合や、速く動く被写体を撮影する場合にシャッタースピードでは調整ができない場合などに、絞りを開く事で明るさを調整してみるのも手段の一つだと言えます。

ピントの合う範囲が狭くなる

絞りを開ける上で大きな特徴なのがピントの合う範囲が狭くなるということです。

絞りは開けば開くほどピントの合う範囲が狭くなっていきます。

よく背景がボケた写真を目にする事があると思いますが、これは絞りを開く事によって得られる効果なのです。

つまり開放値が低いというレンズはボケる範囲が広いレンズだと言えます。

絞りを絞った場合の効果

明るさを抑えられる

光の通る道を狭くするということは、それだけ明るさを抑える効果があるという事です。

滝を撮影する場合に、シャッタースピードを遅くして水の流れを印象的にしたい場合は絞りを絞って明るさを抑えたり、あえてブレを生かした写真を撮影したい場合などは絞りで明るさを調節してみましょう。

ピントの合う範囲が広くなる

絞りを開く時は逆に、絞りを絞っていけばピントの合う範囲は広くなっていきます。

もっと奥の風景まできちんと撮影したい場合は絞りを絞って撮影した方が良いですし、集合写真などを撮る時も写っている人の顔がキチンと見せたい場合などは絞って撮影しましょう。

レンズにおいてもf値の開放値が高いレンズは比較的安価な値段設定になっているので購入の際の目安となります。

シャッタースピードとの関係

明るさを調節する機能にシャッタースピードもあります。

基本的な考え方として

シャッタースピードを上げる場合は絞りは開ける

シャッタースピードを下げる場合は絞りは絞る

といった感じで理解しておけば大丈夫ですので実践してみてください。

撮影における絞りの考え方

私が撮影をする場合ですが、絞りを設定する際はピントの範囲を意識して設定をします。

料理の写真を撮影する場合は全体をキチンんと見せたいので絞りは高いf値で設定しますし、人物など撮影の場合は肌をちょっとボカして撮影したいので低めのf値で撮影します。

絞りの調節で一番大きいのはこのピント範囲の調整が特徴だと言えますので、撮影しながらいろいろと試してスキルアップしてください。

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