【写真撮影の基本】まずは覚えて欲しいシャッタースピードのイロハ

撮影技術
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写真を撮影してこんなことがあると思います。

「あれ?ブレてる…」

他にも…

「なんか思ってるよりも暗い写真だな」

など、せっかくのベストな写真が撮影できたと思っても、イマイチの出来栄えになっていることがあるのではないでしょうか。

まず、その時に考えたいのがシャッタースピードです。

シャッターを理解すれば、撮影の自由度をさらに飛躍する事ができます。

今回はそんなシャッター、もしくはシャッタースピードについて書いていきます。

シャッターとは何か

カメラにおけるシャッターとは、フィルムまたはイメージセンサーに光を当てる時間を調節する機械です。

例えば窓にあるカーテンを想像してください。

部屋を明るくしたい場合はカーテンを開けますよね。

逆に暗くしたい場合はカーテンを閉めます。

これと同じ事で、光の量を調節するのがシャッターです。

それではシャッタースピードとは何か

シャッタースピード(シャッター速度)とはフィルムやセンサーに光をあてる時間のことを指します。

また、カーテンを例に言えば。

カーテンを一瞬だけ開けたら、部屋が明るいのは一瞬です、逆に長く開けていたら部屋の明るい時間は長いですね。

つまり、カーテンを開けている時間をシャッタースピードといいます。

シャッタースピードは1秒を起点に考えた場合、速くするには1/2秒、1/4秒、1/8秒、1/16秒という表現となっていき、シャッタースピードを遅くする場合は2秒、4秒、8秒、16秒となります。

これをカメラマンはシャッタースピードを速くすることを「1段上げる」逆に「シャッタースピードを遅くすることを「1段下げる」と言ったります。

シャッタースピードを速くした場合の効果

静を表現する

シャッタースピードを速くすれば、取り込む光は少なくなるので、被写体が止まっているように撮影ができます。

また、シャッターの時間が一瞬なのでブレなどの防止にもなります。

ブレを抑えるための目安は1/焦点距離と言われています。

例えば50mmの単焦点レンズを装着している場合は1/50秒のシャッタースピードがブレを起こさない目安となり、300mmの望遠レンズでは1/300秒が目安です。

明るさを抑える

シャッターを速くするということは、フィルムやセンサーに光が当たる時間も短くなるという事です。

つまり、ちょっとの光しか取り込まない事になります、速くなればなるほど光の量が減っていくので、おのずと写真が暗くなっていきます。

例えば、晴天の日に外で写真を撮ろうとした時に太陽の光が強すぎて、全体が真っ白になってしまったなんて経験があると思います。

そんな時はまずシャッタースピードを速くして見ましょう。

そうする事によって取り込む光を抑えて、自然な明るさで撮影する事ができます。

シャッタースピードを速くして撮影した例

ここでは実際にシャッタースピードを速くして撮影した写真をご紹介します。

f5.0 SS1/480 ISO100

上の写真はソフトボール大会で私がヒットを打った時の瞬間を別のカメラマンが撮影したものです。

シャッタースピードは1/480秒に設定しており、バットがボールを捉えた瞬間をバッチリ撮影しています。

シャッタースピードを速くしているのでボールが凹んでいる所もきちんと撮影できています。

f5.6 SS1/500 ISO100

こちらは平戸にツーリングに行った時にバイクで走っている後輩を撮影をしたものです。

こちらのシャッタースピードは1/500と上のバッティング写真よりもさらに速いシャッタースピードで撮影しています。

高速で走り去るバイクが止まっているように見えますね。

このようにシャッタースピードを速くすることで普段では目にすることがない一瞬を撮影することが可能です。

シャッタースピードを遅くした場合の効果

動を表現する

シャッタースピードを遅くした場合は光を長く取り込むということになるので、ブレた写真になります。

え?ブレるの?ダメじゃない!

ちょっと待ってください、ブレの全てが悪いというわけではありません。

意図的にシャッタースピードを遅くして撮影する写真もあります。

上の写真は自宅の前に通ってる道路を撮影したもので、シャッタースピードは4秒に設定しています。

光の線が何本も走っていますね、これは車のヘッドライトやテールライトが写っているのですが、なぜ、光の線のようになっているのか?

その理由はシャッターを開けている4秒の間に動いた光がそのまま写し出されているからです。

つまり、動きのブレが写真になっているのですが、こちらも私たちが目にしない幻想的な一枚になっていると思います。

作例のように、意図的にシャッタースピードを落とす事で普段では見れない動きあるシーンを写し出す事ができます。

明るく撮影できる

シャッタースピードを長くする事によって光を多く取り込めるということは、明るく撮影する事ができるという事です。

例えば夕方の薄暗い中で撮影を行う場合に、シャッタースピードを遅くする事によって明るく撮影できますが、手持ち撮影の場合は手ブレを起こす可能性があるので三脚を使って撮影するなのど工夫が必要となります。

シャッタースピードを遅くして撮影した例

f29 SS1.3 ISO200

写真は熊本県にある鍋ヶ滝という場所で撮影をしたものです。

流れる水がカーテンのようになっています。

これはシャッタースピードを遅くした結果、流れる水がシャッターを開けた時間の分だけ動いているのでこのような写真を撮影できています。

f5.6 SS1/60 ISO100

こちらは台湾の台北に行った際に撮影したものです、背景が流れているように見えますね、これは流し撮りという撮影の手法で、シャッタースピードを遅くして走るバイクを追いかけるようにカメラを動かすテクニックです。

シャッタースピードを遅くすると、このような写真も撮影できます。

これはちょっと高等テクニックですので、カメラに慣れてから撮影することをお勧めします。

このようにシャッタースピードを遅くして撮影するだけでも迫力のある写真が撮れるので試してみてください。

シャッタースピードとは時間を操るテクニック

シャッタースピードとは何かと言えば……

【光を取り込む時間の操作】

この一言です。

難しいかもしれませんが、この仕組みを覚えていくと絞りとISO感度という明るさ(露出)に関わる他の設定を理解する時に役立つので、ぜひ覚えて置いてください。

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