「写真を撮るよ」とカメラを向けられた時にピースサインをする人は多くいると思います。
別に誰かに言われたわけでもなく、なぜか自然とピースをしてしまっている…。
老若男女問わず、広まっているピースサインですが、日本人はなぜ写真の時にピースサインをするのか、今回はその事について書いていきたいと思います。
日本におけるピースサインの起源は諸説ある
カメラのコマーシャルから広まった説
1972年に現在のコニカミノルタのカメラCMの時に、出演したタレントの井上順さんがピースサインを行った事が起源とされています。これがきっかけで日本全国にピースサインが広まったという説があります。
オリンピック選手がピースサインを広めた説
同じ頃に、札幌で開催されていた冬季オリンピックに出場していたフィギュアスケートの選手で、平和活動家だったジャネット・リン選手もピースサインを頻繁に行っていたのも起源の一つではないかと言われています。
時代はベトナム戦争の影響で平和の重要性が叫ばれていた時代だったので、平和を表すピースサインがメディアで多く目にする事も影響されていたようです。
しかしながら、ベトナム戦争が終結すると徐々にその姿は消えていくのでした。
ギャグとして再びピースサインが復活する
前述の井上順さんがバラエティ番組でピースサインを再びギャグとして使用し始め、そこから再びお茶の間にピースサインが復活します。
ギャグとしてのピースサインは「楽しさ」「喜び」の表現として写真を撮影する際のポーズの一種として広まっていくことになりました。
ピースサインとは何なのか
もともとは挑発するサインだった
そもそもピースサインの起源としては1337~1453年にフランスとイギリスの間で起こった百年戦争だと言われています。
戦争中にイングランドの兵隊が敵であったフランス兵に対してピースサインをして
「この指を切り落とせるものなら切り落としてみろ!」
という挑発の意味を込めて誕生したのが今のピースサインだったと言われています。
その後のベトナム反戦運動で平和を祈るポーズになる
時代は下り、1960年代のベトナム戦争における反戦運動の時にデモを行う参加者が取材を行うカメラマンにピースサインを向けるようになりました。
つまり「平和を祈る」=「ピースサイン」という意味合いがここで生まれることになりました。
海外では使い方を間違うと侮辱のサインになるので注意
日本では「喜び」「楽しさ」を表現するピースサインですが、海外にいくと事情が変わってきます。
特にギリシャではピースサインを人に向けて行うことは非常に無礼な行為として認識されています。
また手の甲を人に向けて行うピースサイン、いわゆる「裏ピース」は中指を立てるポーズと同じ意味ですので海外で人に向けるのは絶対にやめましょう。
日本人以外はあまり見る機会がないピースサイン
私の経験ですが、かつて韓国の知り合いから結婚式の当日スナップの撮影をお願いされたとことがあったのですが、身ぶり手ぶりで写真をお願いすると特に女性のゲストの人たちは親指と人差し指でつくる「指ハート」が多かったです。
ピースサインはほとんどいませんでした。
海外の人に聞いた事がありますが、日本人がピースサインばかりしているのはかなり不思議な光景にみえるそうです。
曰く、「せっかく記念に写真を撮るんだからいろいろとポージングした方が楽しいでしょ」
だそうです。
確かに観光地で写真を撮っていた海外の人はいろいろなポーズで写真を撮っていたなと思います。
ピース以外の簡単な写真ポーズ
ピース以外でも簡単にできるポーズの一例をご紹介します。
振り返りポーズ
普段は正面から写真を撮られることが多いと思いますが、振り向くようなポーズでしたら自然ですし、見ている人にも違和感を持たれることもありません。
両手を上げるポーズ
手を大きく上げることで普段との写真とは一味違う印象を与える事ができます。手を動かす事で表情も緩み、微笑ましい印象を与える事ができます。
口を隠す
ポーズは恥かしいと思う方は口元を隠してみましょう。
こちらもあまり人に違和感を与えないのと、写真が苦手な人でも多少は緊張がほぐれるのではないかと思います。
最後までお読みいただきありがとうござます
今回はピースサインについて書いてきました。
私たちが自然としていたピースサインも調べてみると奥深いものでありました。
なかなか外で自由に出歩けないご時世ではございますが、また友達とあって写真を撮る時は楽しくピースサインしてみてください。
ありがとうございました。
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