【霊はデジタルによって冥界へ去る】心霊写真が絶滅危惧種になった理由

コラム
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写真撮影を生業としている私ですが、撮った事ないジャンルは多々あります。

心霊写真もその一つです。

プロとして活動しているカメラマンを多く知っていますが心霊写真を撮影した事があると聞いた事がありません。

まぁ、変なものが写っていたら納品しないのですが…。

昔はテレビ、雑誌などで多く扱われた心霊写真ですが、最近ではめっきりとその姿を見る事は少なくなりました。

今回はそんな心霊写真について書いていきます。

心霊写真はフォトレタッチの歴史

心霊写真の歴史は古く、19世紀に写真技術が発明された頃にはすでに心霊写真と呼ばれるものがあったそうです。

特に心霊写真家として有名だったのがウィリアム・マムラーというアメリカの人で、かの有名なリンカーンの幽霊が奥さんと写っている心霊写真を撮影して有名になりました。

ウィリアム・マムラー - Wikipedia

ちなみにこのマムラーはフィルムを二度露光させる技法で心霊写真を撮影したのでは?といわれていますが、現在でもその詳しい技法は謎とされています。

なんにせよ、このマムラーの心霊写真は当時大ヒット商品となり、他のカメラマンも心霊写真を売り出すためにフィルムをあれやこれやと加工をする事になっていきます。

つまりこれが今で言うフォトレタッチというモノですね。

今でこそパソコンで簡単に写真の加工は簡単ですが、当時は暗室での作業となるのでかなりのスキルを持ち合わせないと難しい技術だったそうです。

フィルムカメラだから霊が写る

写真と言えば、昔はフィルムで撮影するのが当たり前でした。

昔のフィルムカメラは写真を撮影するごとにフィルムを巻き上げながら撮影するのですが、この時機械の誤作動でフィルムが上手く巻けずに次の写真を撮影、すると前の写真に次の写真が写ってしまう。

つまりマムラーが行っていたと思われる二重露光という現象なんですが。

こんな感じです。

前のコマで撮影した人物が、人のいない次のコマに写っているので

「ぎゃぁぁぁ、誰か写ってる!」

ということになっていたのです。

他にもフィルムを交換した際にちょっと光にあたって感光していたり、ピントがちょっとズレていたりなどで、何か不可解な物が写っているように見えていたのです。

デジタル技術が霊を冥界に追いやった

しかし、デジタル技術が進歩した現在ではカメラはフィルムを使う事が無くなり、オートフォーカスの技術が発達してピンボケも減っていくと不可解な物が写らなくなっていきました。

またフォトショップなどの写真加工ソフトの登場で誰でもフォトレタッチができるようになると、徐々に心霊写真と呼ばれる写真が恐怖の対象では無くなっていきました。

デジタルカメラでも心霊写真と呼ばれるものがありますが、写真を生業としている私たちからみればレンズフレアと呼ばれる光の乱反射だったりするので心霊写真とはほと遠いものだったりするのです。

このようなデジタル技術は霊たちを冥界の向こうへと押し戻したのでした。

しかしこんな話もある

これは昔、聞いた話ですが…。

知人の知人が結婚式の前撮りでアシスタントとして撮影に立ち会っている際、新郎にピントがどうしても合わないことがあったそうです。

それでもなんとか撮影は終わり、無事に納品までしたのですが、撮影したカメラマンがその時に…

「あー、なんか起こるな…」

と呟いたのだとか…。

後日、その新郎は結婚式の直後に交通事故に合われて亡くなったそうです…。

本当の話かどうかは不明ですが、信じるか信じないはアナタ次第です。

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