さて今回は被写体を上下左右対象に撮影するシンメトリー構図をご紹介します。
このシンメトリー構図ですが、前回アップしました二分割構図に似ています、というか画面のガイドは同じです。
前回はこちらで紹介しました。
シンメトリーとは左右上下対象という意味です、この逆はアシンメトリーつまり左右上下非対称ということになります。このシンメトリーという考えは古代からの様式美の一つして認識されているものです。
シンメトリー構図は安定感があり、見る人に安心感を与える構図です。
特に風景写真にはもってこいの構図が、このシンメトリー構図と言えます。
シンメトリー構図のガイドライン
二分割構図と同じでは?
と思ってらっしゃる方もいますよね?はい、ガイドは同じです(笑)
ここで重要なのはきちんと水平垂直を取るということが綺麗なアシンメトリー構図という事を覚えましょう
シンメトリー構図で撮ってみる
靖国神社でシンメトリー構図
仕事で東京の靖国神社で撮影したものです、とても天気がよかったので空を鳥居をシンメトリー構図で撮影してみました。
これをガイドに当てはめると…。
こんな感じですね、ここで注目したいのは鳥居だけでなく道の脇に立っている並木もシンメトリー構図を意識して対称に撮影した事です。
台湾でシンメトリー構図
台湾の忠烈祠という場所で兵隊の交代式を撮影したものです。
イケメンの兵隊さんがキビキビした動きで歩く姿をシンメトリー構図で撮影しました。
ガイドを入れると左右対称、上下対象のバランスが分かりやすいですね。
仏様をシンメトリー構図で撮ってみる
九州国立博物館で開催されていた展覧会に出かけた時に展示されていた仏様を撮影したものです(もちろん撮影OKでした)シャッターを押した時は神々しい姿に緊張しました。
仏様に線を引くのは恐れ多いですが、心の中で謝りながらガイドを引かせていただきました。
周りの仏様の形や大きさは違いますが、中心に大きな仏様がいらっしゃるのできちんとしたシンメトリー構図となりました。
簡単に美しく撮るのがシンメトリー構図
シンメトリー構図が二分割構図と違うのはあくまでも被写体を意識する構図だということです、二分割構図は画角に対する構図でした。シンメトリー構図は被写体を美しく見せるための構図だということを覚えておいてください。
シビアに考えることもありませんが、撮影の後に加工アプリでシンメトリー構図にしてみるのもいいかもしれません。
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